リースバックは、住み慣れた自宅に住み続けながら資金調達ができる魅力的な方法です。不動産を売却した後も賃借人として住み続けられる仕組みで、特に住宅ローン問題の解消や事業資金の調達が必要な方にとって有効な選択肢となります。
一方で、所有権の喪失や買戻し費用の高さ、賃貸借期間の制約などのデメリットもあります。本記事では、リースバックの基本的な仕組みや流れ、メリット・デメリット、そしてどのような人に向いているのかを徹底解説します。
資金調達が必要な方や生活環境を変えずに資産活用を考えている方に、リースバックの可能性を詳しくお伝えします。
さらに、以下の記事では宮城県でおすすめの不動産会社を3社紹介しています。是非参考にしてください。
リースバックとは?
リースバックとは、不動産を売却し、その売却先から賃借することで、売却後も同じ住まいに住み続けられる仕組みです。不動産会社が物件を購入し、賃貸借契約を結ぶことで資金調達と居住継続を両立できます。
特に住宅ローンの返済が困難な場合や、まとまった資金が必要な際に利用されることが多い方法です。一般的には市場価格に近い金額での売却が可能で、任意売却や競売に比べて高い価格で資産を現金化できます。
一方で、所有権を失うため、将来の資産形成や相続への影響を考慮する必要があります。リースバックは、生活の安定を図りながら資金調達を可能にする現代的な不動産活用の一つです。
リースバックの流れ
リースバックは以下の流れで進んでいきます。
- STEP1:事前相談と査定
- STEP2:売買契約の締結
- STEP3:所有権移転
- STEP4:賃貸借契約の開始
- STEP5:入居継続
まず、STEP1では不動産会社に事前相談を行い、査定を受けます。その後、STEP2で売買契約を締結し、価格や条件を確定します。
STEP3では所有権移転の手続きを行い、不動産が買主(不動産会社)の所有となります。そしてSTEP4で賃貸借契約を結び、売却後も居住を続けるための条件を定めます。最後にSTEP5で賃貸借契約が開始され、売却した家に住み続ける形が整います。
この流れにより、資金調達と住居の継続利用が可能になりますが、所有権の喪失や賃貸条件の確認が重要なポイントとなります。
リースバックのメリットは?
リースバックのメリットは次の3つです。
以上の3つについて詳しく解説していきます。
メリット1:住み続けながら資金調達が可能
リースバックの最大のメリットは、現在の住居に住み続けながらまとまった資金を調達できることです。通常の不動産売却では売却後に転居が必要となり、引っ越し費用や新居の準備といった負担が発生します。
また、住み慣れた環境や地域コミュニティを離れることで生活に大きな変化を伴う可能性があります。しかし、リースバックを利用すれば、現在の家にそのまま住み続けながら不動産の資産価値を現金化できます。
子供の学校や職場までの通勤といった生活環境を変える必要がなく、引っ越し費用も不要です。このように、生活スタイルを維持したまま資金調達が可能な点が、リースバックの大きな魅力です。
メリット2:住宅ローン問題の解決
リースバックは住宅ローンの返済が困難な場合に有効な解決策となります。不動産を売却して得た資金で住宅ローンを一括返済でき、月々の返済負担を賃料に切り替えることができます。
賃料は通常、住宅ローン返済額より低く設定されるため、月々の支払い負担が軽減されます。また、住宅ローンの延滞による信用情報の悪化を防ぎつつ、生活基盤を維持することが可能です。
任意売却と異なり、住み慣れた環境で生活を続けられるため、債務整理の手段としても優れています。
さらに、金融機関からの督促や法的手続きの心配がなくなるため、精神的な負担も軽減されます。生活の安定を図りながら債務を整理できる点が大きなメリットです。
メリット3:売却後も住み続けられる
リースバックでは、物件を売却した後も賃借人として同じ家に住み続けることが可能です。これにより、住み慣れた環境での生活を維持できるため、特に子育て世代や高齢者にとって大きなメリットがあります。
子供の教育環境を変えずに通学や地域活動を継続できるほか、高齢者にとっては医療機関との関係や地域とのつながりを保てます。また、引っ越しに伴う費用や新しい環境への適応といった負担が避けられます。
さらに、住所変更の手続きや家具・家電の買い替えなどの煩雑な作業も不要です。このように、生活の質を保ちながら資金調達が可能な点が、リースバックの大きな利点です。
リースバックのデメリットは?
リースバックのデメリットは以下の3つです。
以上の3つについて解説していきます。
デメリット1:所有権の喪失
リースバックでは、不動産を売却することで所有権を完全に失うため、所有者としての権利が制限されます。例えば、自由に改装や改修を行うことができず、賃借人として大家の許可が必要となります。
また、不動産価値が上昇しても、その利益を享受することはできません。将来的に地価が上昇したり、再開発によって資産価値が高まった場合でも、その利益は新しい所有者に帰属します。
さらに、相続対策としての選択肢が減る点も重要です。不動産は相続財産として有効ですが、所有権を失うことで資産継承の可能性が限られてしまいます。これらの理由から、所有権喪失はリースバックの大きなデメリットです。
デメリット2:買い戻しは高額になる
リースバックでは、将来的に買い戻す際に高額な費用が必要となる点がデメリットです。買戻し価格は通常、売却時の価格に不動産会社の利益や管理費用が上乗せされた金額となるため、売却時に受け取った金額以上の資金が必要になります。
また、買戻しまでの間に物件価値が下がったとしても、契約時に定められた買戻し価格は変更されないケースが多いです。そのため、市場価格を大きく上回る金額で買い戻す可能性があります。
こうした高額な買戻し費用は資金的な負担となり、結果として買戻しが現実的でなくなる場合もあります。そのため、リースバックを利用する際には将来の計画を慎重に立てることが重要です。
デメリット3:賃貸借期間は無期限でない
リースバック契約では、賃貸借期間が無期限でない点がデメリットです。
多くの場合、定期借家契約として契約期間が定められ、一般的に2年から5年程度が多いです。契約満了後には更新が保証されておらず、退去を求められるリスクがあります。
また、賃料の支払い遅延や契約違反があれば契約解除となる可能性もあります。不動産会社の経営状況や方針変更によって契約更新が拒否されるケースもあるため、長期的な居住の安定性に欠ける場合があります。
リースバックは売却後も住み続けられる制度ですが、永続的な居住権が保証されるわけではありません。将来の住居計画を事前に十分検討することが重要です。
リースバックはどんな人におすすめ?
リースバックは以下のような状況の方に特におすすめの選択肢となります。
まず、住宅ローンの返済に困っているものの、現在の住居に住み続けたい方です。収入が減少したり、返済の延滞が心配な方にとって、住宅ローンを解消しながら居住継続が可能となります。
次に、事業資金や借金の返済など、まとまった資金が必要な方です。特に事業者の場合、事業継続のための運転資金として活用できます。また、他の借入金の一括返済のための資金調達手段としても有効です。
さらに、高齢者や子育て世代など、住み慣れた環境を変えたくない方にも適しています。引っ越しによる負担を避け、地域との繋がりや生活環境を維持したまま資金化が可能となります。
リースバックを行う不動産会社をお探しの方は『東海住宅』がおすすめ

項目 | 詳細 |
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社名 | 東海住宅株式会社 |
住所 | 〒981-0901 宮城県仙台市青葉区北根黒松2-30 菊田参番館1F |
設立 | 1971年(昭和46年)9月6日 |
電話番号 | 0120-152-819 |
公式サイト | https://www.10kai.co.jp/file/tokaisale/area/miyagi.php |
東海住宅は、1971年に設立され、宮城県仙台市に拠点を構えています。地元出身の社員が多く、宮城県の市況や地域特性に精通した提案やアドバイスを受けることができます。
年間約2,000件の売買契約実績を誇り、地域密着型でありながら、大手不動産会社のノウハウも兼ね備えています。この豊富な経験と実績が、宮城エリアでの不動産売却において大きな強みとなります。
さらに、売主様が安心して売却を進められるよう、東海住宅の買い取り保証、ハウスクリーニングといった充実したサポートも提供しています。これにより、売却後のトラブルや追加費用の負担を回避できるのも魅力です。
宮城県で不動産売却をご検討の方は、地域特性を熟知した東海住宅に一度相談してみることをおすすめします。
また、以下の記事で東海住宅株式会社の評判や特徴も解説しているので、是非参考にしてください。
まとめ
リースバックは、住み慣れた自宅に住み続けながら資金を調達できる柔軟な方法です。住宅ローンの問題を解決し、生活環境を変えずに大きな資金を現金化できるのが最大のメリットです。ただし、所有権の喪失や買戻し費用の高さ、賃貸借期間が無期限でないといったデメリットも理解しておく必要があります。
リースバックは、住宅ローン返済が困難な方や事業資金が必要な方、高齢者や子育て世代で住環境を変えたくない方に特に適しています。
宮城エリアでリースバックを検討している方は、信頼と実績のある「東海住宅」に相談するのがおすすめです。リースバックを通じて資産を有効活用しながら、安心した生活を続けましょう。